FAQ
施術をおすすめしないこともありますか?
院長の回答
あります。施術が技術的に可能であることと、その方にとって行う価値があることは、まったく別の問題だと考えています。
印象に残っている方のひとりに、すでにかなりやせているのに、さらに脂肪吸引を希望された方がいました。特定の部位にまだ脂肪が残っていると感じておられ、もう少し取れば理想のラインになると思う、とおっしゃっていました。しかし私から見ると、すでに脂肪吸引で意味のある改善ができる段階ではありませんでした。これ以上取ると、ラインがきれいになるどころか、皮膚が張りついて骨格や筋肉の輪郭が目立ちすぎたり、なめらかであるべきラインが崩れたりするおそれがありました。
そこで、「脂肪があるからといって、それをすべて取るのが脂肪吸引ではありません。きれいなラインをつくるためには、残すべき脂肪もあります」とご説明しました。「少しだけでも無理ですか」と何度か聞かれましたが、「私の家族だったら、この状態でさらに取るようにはすすめません」とお伝えし、最終的に施術は行いませんでした。
もうおひとりは、脂肪注入豊胸を希望された、とてもやせた方でした。脂肪注入豊胸は、バストだけを見て決められる施術ではありません。ご自身の体から脂肪を採取する必要があるため、入れたい量よりも先に、無理なく採取できる脂肪がどれくらいあるかを確認しなければなりません。その方は体脂肪が多くなく、複数の部位から無理に採取しても、意味のある注入量を確保するのは難しいと判断しました。無理に進めれば、採取部位は何か所にもなり、体にも負担がかかるのに、肝心のバストでは期待したほどの変化が得られない可能性が高い状況でした。
そこで、「施術を行うことはできますが、おすすめはしません」とお伝えしました。その方が望んでいたのは、はっきりと目に見えるバストの変化だったからです。結果が十分でないとわかっていながら「とりあえずやってみましょう」と言うのは、私が考えるよい施術ではありません。最初はとても残念そうにされていましたが、採取できる量と、注入後に期待できる変化には差があることをご説明し、最終的に脂肪注入は行いませんでした。
「家族にすすめない施術は、すすめない」という言葉は、こういう意味です。私はカウンセリングの際、この施術ができるかどうかよりも、この施術によってその方が実際によくなれるかどうかを先に考えます。これ以上取っても意味がなければ脂肪吸引をやめ、注入する脂肪が足りなければ脂肪注入は行いません。ときには、施術を上手に行うことよりも、行うべきでないときに行わない判断のほうが大切だと考えています。
院長が韓国語で書いた回答を、日本語に翻訳して掲載しています。 韓国語の原文を見る