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首・あご下のたるみ、Renuvionの臨床試験は何を確かめたのか

院長コラム

オ・ヘソク院長

Renuvionは2022年、米国FDAで首・あご下のたるんだ皮膚を改善する用途としてクリアランスを取得しました。その根拠となった臨床試験では、65人中82.5%が6か月目に改善したと判定されました。

あご下と首は、年齢がいち早く表れる部位の一つです。服で隠れることもなく、横顔や写真でフェイスラインと首の境目がぼやけると、実際の年齢より上に見えます。この部位を、切開せずに引き締めることはできるのか。Renuvionの首・あご下の臨床試験は、この問いを確かめるために行われた研究です。

2023年に米国美容形成外科学会の学会誌(Aesthetic Surgery Journal)に掲載されたこの研究は、米国の複数の医療機関で行われた臨床試験です。首・あご下の皮膚のたるみを改善したい35~65歳の65人がRenuvionの施術を受け、6か月間経過を観察されました。平均年齢は55.9歳でした。

効果は、施術前と6か月後の写真を混ぜて示し、どちらが施術後かを知らされていない評価者3人のうち2人以上が「改善した」と選んだ割合で評価しました。結果は82.5%でした。患者様ご自身では85.5%が改善したと回答し、74.2%が知人にすすめたいと答えました。

安全性は、施術後の痛みで評価しました。96.9%が7日目までに痛みがない、または中等度以下となり、機器や施術に関連する重大な有害事象はありませんでした。この結果をもとに、Renuvionは2022年7月、米国FDAで首・あご下のたるんだ皮膚を改善する用途として510(k)クリアランスを取得しました。

副作用もあわせて報告されています。多かったのは、一時的な運動神経の機能低下(6.2%)、かゆみ(6.2%)、血腫(4.6%)でした。首とあご下には口元の筋肉を動かす神経が通っており、この神経が一時的に弱まると、笑ったときに口角が動きにくくなることがあります。研究ではいずれも自然に回復しましたが、施術前に必ず知っておいていただきたい点です。施術部位がしばらく硬く触れる硬結も報告されています。

この研究を読むときに覚えておきたい点があります。対照群を置かず全員が施術を受けた研究で、対象者の大部分が欧米人でした。皮膚が大きく余って折り重なるほどであれば、切開によるリフトアップのほうが合っていることがあります。あご下がたるんで見える原因が脂肪なのか、たるんだ皮膚なのかによっても方法は変わります。脂肪が多ければ顔の脂肪吸引で取り、皮膚がたるんでいればRenuvionを併用する、といった形です。

参考文献

Ruff PG, Bharti G, Hunstad J, et al. Safety and Efficacy of Renuvion Helium Plasma to Improve the Appearance of Loose Skin in the Neck and Submental Region. Aesthet Surg J, 2023. doi:10.1093/asj/sjad055

院長が韓国語で書いたコラムを翻訳して掲載しています。 韓国語の原文を見る