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Renuvionが脂肪注入の定着を助けるという研究、どこまで信頼できるのか

院長コラム

オ・ヘソク院長

注入する部位をRenuvionであらかじめ処置したところ、注入した脂肪細胞がより多く生き残り、脂肪幹細胞もより多く見られたという研究があります。この研究で何が確認されたのかをまとめました。

脂肪注入でいちばん多くいただくご質問は「どのくらい残りますか」です。注入した脂肪は、最初の数日間は栄養や酸素を受け取れないため一部が死んでしまい、残った脂肪が定着します。そのため、定着率を高める方法は今も研究が続けられています。その一つとして、Renuvionで注入部位をあらかじめ処置すると定着が改善するという研究が発表されました。

2023年に美容形成外科の学術誌(Aesthetic Plast Surg)に掲載されたこの研究は、マウスを対象としたものです。一方は注入部位に生理食塩水だけを入れ、もう一方は生理食塩水を入れたあとRenuvionで処置してから脂肪を注入しました。4週間後、注入した脂肪を取り出し、顕微鏡で調べました。

Renuvionで処置した側では、生きている脂肪細胞が多く、脂肪幹細胞も多く見られました(5.0%対3.3%)。研究チームは、Renuvionの熱とプラズマが幹細胞を増やしたり、呼び集めたりした可能性を示しています。一方で、新しい血管ができる程度には差がありませんでした。

この結果を読むときは、3つの点を覚えておく必要があります。1つ目に、人ではなくマウスの実験です。マウスと人とでは、皮膚・脂肪の構造が異なります。2つ目に、幹細胞の差(5.0%対3.3%)は統計的に意味のある差ではありませんでした(p=0.36)。偶然生じた差である可能性を否定できない、という意味です。3つ目に、機器メーカーと関係のある研究者が行った研究です。

そのため当院では、Renuvionを脂肪注入の定着を高める方法としてはおすすめしていません。定着には、すでに確認されている要素のほうが大きく関わります。脂肪をきれいにろ過して純粋な脂肪だけを注入すること、スペースに合った量を注入すること、そして術後に体重を維持することです。新しい研究は見守りつつ、診療は人で確認された方法で行います。

参考文献

Ruff PG, Sterodimas A. Enhanced Fat Graft Viability and Remodeling Using a Helium-based Radiofrequency Device to Prepare the Recipient Site. Aesthetic Plast Surg, 2023. doi:10.1007/s00266-023-03749-6

院長が韓国語で書いたコラムを翻訳して掲載しています。 韓国語の原文を見る