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Renuvionはどのように皮膚を引き締めるのか:85°Cと0.04秒

院長コラム

オ・ヘソク院長

Renuvionは、ヘリウムプラズマで皮膚の下の線維組織を約85°Cまで瞬間的に温め、収縮させます。皮膚の表面から温める機器よりはるかに短い時間でコラーゲンが収縮し、皮膚表面は41°C以下に保たれます。

皮膚のたるみは、皮膚1枚だけの問題ではありません。皮膚の下には、皮膚と筋膜をつなぐ線維組織が網目のように広がり、皮膚をつなぎとめています。年齢を重ねたり、脂肪が大きく減ったりするとこの組織がゆるみ、皮膚は下の組織から離れてたるみます。

この線維組織を収縮させるには、熱が必要です。コラーゲンは熱を受けると分子どうしの結合が切れ、冷えながら再び絡み合います。この過程で組織が縮みます。問題は温度と時間です。皮膚の表面から熱を届ける高周波・レーザーでは、皮膚の下を45~65°Cで少なくとも2分以上保たないと、コラーゲンは十分に収縮しません。その間、皮膚の表面も一緒に熱くなるため、表面温度を確認しながら、休んではまた当てることを繰り返す必要があります。

Renuvionは方式が異なります。細いハンドピースを、皮膚の下の脂肪吸引を行う層に直接入れます。先端では、ヘリウムガスが高周波の流れる電極を通ってプラズマになります。プラズマがつくられる過程で生じる熱と、その間を流れる高周波の熱、この2つで周囲の組織を温めます。

こうして温められた組織の温度は約80~90°Cです。研究によると、この温度ではコラーゲンが0.04秒で収縮します。ハンドピースは常に動いているため、熱は一か所にとどまらず、すぐに周囲へ散っていきます。そのため、皮膚の下はしっかり温めながらも、皮膚の表面は41°Cを超えません。表面温度を測りながら休んではまた当てる手間も、その分少なくなります。

ヘリウムを使うのにも理由があります。ヘリウムは、ほかの物質と反応せず、燃えない気体です。医療の現場では古くから、呼吸療法、MRIの冷却、腹腔鏡手術などに使われてきました。Renuvionはこのヘリウムをプラズマにすることで、少ないエネルギーでも組織をむらなく温めます。

ただし、皮膚の下に器具を入れる施術のため、皮膚の表面から行うリフトアップとは異なり、腫れ・内出血が生じ、ダウンタイムがあります。収縮は施術直後から始まりますが、新しいコラーゲンがつくられて結果が落ち着くまでには6~9か月かかります。だからこそ、機器より診察が先です。たるんで見える原因が脂肪なのか、たるんだ皮膚なのかをまず見分け、Renuvionが必要な部位にだけ使います。

参考文献

Shridharani SM, et al. The Safety of Contraction of Subcutaneous Tissue Following Liposuction Procedures. Aesthet Surg J Open Forum, 2024. doi:10.1093/asjof/ojad112

Ruff PG, et al. Safety and Efficacy of Renuvion Helium Plasma to Improve the Appearance of Loose Skin in the Neck and Submental Region. Aesthet Surg J, 2023. doi:10.1093/asj/sjad055

Berganza CJ, Zhang JH. The role of helium gas in medicine. Med Gas Res, 2013;3:18.

院長が韓国語で書いたコラムを翻訳して掲載しています。 韓国語の原文を見る