Journal
額・眉のたるみにも、Renuvionは使えるのでしょうか
院長コラム
2025年、額・眉のたるみにRenuvionを使用した研究が2本発表されました。施術を受けた30人全員が変化があったと答え、眉は平均1.5〜2.1mm上がりました。内出血・腫れの多くは10日以内に落ち着きました。
眉が下がると目元が重く見え、額のしわも深くなります。これまでは、額を切開したり内視鏡で引き上げたりする手術や、注射・ヒアルロン酸注入などの施術がおもに用いられてきました。手術は傷あとや頭皮の感覚低下が負担になり、施術は効果が短かったり、眉の位置を思いどおりに調整しにくかったりするという限界があります。最近、この部位にRenuvionを使用した研究が相次いで発表されました。
1本目は、2025年に美容形成外科の学術誌(Aesthetic Plast Surg)に掲載されたギリシャの研究です。2018年から2022年までに額・眉にRenuvionを使用した30人の記録を振り返りました。30人全員が目に見える変化があったと回答し、額のしわが減った(56.7%)、眉が上がった(46.7%)という回答が多くありました。写真の評価者が施術後の写真を正しく見分けた割合は71.4%でした(写真の評価に同意した7人中5人)。内出血が20%、腫れが16.7%にみられ、いずれも10日以内に落ち着きました。
2本目は、同じ年に米国の学術誌(Aesthetic Surgery Journal Open Forum)に掲載された研究で、額の骨を覆う膜の下の層にRenuvionを使って組織を収縮させる、新しい眉の引き上げ方法を紹介しています。26人を最長3年3か月まで観察したところ、眉は平均1.5~2.1mm上がり、額の長さは4.1~4.9mm短くなりました。アンケートに回答した15人のうち87%が満足し、手術の傷あとによって髪が抜けるケースはありませんでした。
どちらの研究も結果はよく見えますが、読むときに注意したい点があります。2本とも、すでに施術した記録を振り返った単一施設の研究で、写真で評価した人数も7人、9人と少数です。研究チーム自身も「より大規模な研究で確認する必要がある」と結論づけています。今はまだ、可能性を示した初期の研究として読むべきです。
当院で額・眉にRenuvionを使用するかどうかは、診察で判断します。眉が下がった原因が皮膚のたるみなのか、骨や脂肪のボリュームが減ったためなのかによって、合う方法が異なるためです。
参考文献
Sterodimas A, et al. Helium-Based Plasma Radio Frequency Technology for Subdermal Coagulation in the Forehead: A Preliminary, Single-Center Retrospective Study. Aesthetic Plast Surg, 2025. doi:10.1007/s00266-025-04737-8
Lacerna Kimbrell M. Helium Plasma Radiofrequency Brow Lift: Description of a Novel Technique and Retrospective Study on Safety, Efficacy, and Durability. Aesthet Surg J Open Forum, 2025. doi:10.1093/asjof/ojaf031
院長が韓国語で書いたコラムを翻訳して掲載しています。 韓国語の原文を見る